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視能訓練士になって働いてみての感想−[試験、求人、募集など]

■視能訓練士の働く現場から

視能訓練士として現場で働いている雪子(仮名)さんからいろいろお話を伺いました。視能訓練士として働いている雪子さんの職場についても聞いています。雪子さんは視能訓練士として働くことに「華やかではないが、やりがいのある仕事」とおっしゃっていました。それではお話を続けていきたいと思います。

歴史ある眼科専門病院に勤務

視能訓練士の勤務先は、大半が大学病院や総合病院です。もしくは、こちらで紹介するような眼科を専門とし、なおかつ比較的規模の大きな専門病院もしくは診療所となります。こちらでは、雪子さん(仮名)が働いている眼科専門病院における視能訓練士の仕事を見ていきましょう。

雪子さんが勤務する坂上眼科病院(仮名)は、1893年に開設した、110年以上も歴史のある眼科の専門病院です。その規模は全国で1,2を争うものであり、目の病気の治療に対応する「目の総合病院」です。

駅から数分という良い立地条件も手伝い、患者が全国規模で受診に訪れる毎日です。スタッフは、常勤医師だけで17名、看護師も38名おり、本院には手術設備とともに、常時34人が入院治療を受けられる設備も整っています。視能訓練士は15名、雪子さんはその中で中堅スタッフとして働く1人です。

「ここでは15人の視能訓練士が勤務シフトを組んで、本院と診療所及びクリニックの3施設を行き来して検査や指導業務を行っています」

一般外来で「問診」を行う

雪子さんが最初に勤務に就いたのは、本院の一般外来です。一般外来は、「目の総合病院」としての坂上眼科病院の入り口部分です。診療開始前というのに、待合室には既に50人以上の患者がいました。

「様々な目の異常や違和感を訴える患者さんが受診に訪れます。近視、遠視、乱視、老視、眼精疲労、結膜炎、網膜剥離、花粉症、白内障、緑内障、ブドウ膜炎、網膜色素変性症、加齢黄斑変成、斜視、弱視、視神経疾患、まぶた疾患、外傷、飛蚊症……、ひとくちに目の病気といっても、実際にはいろいろな病気があります。中には糖尿病網膜症などのようにほかの病気が原因になっていることもあります」

それらの病気を特定し、速やかに治療に入れるように、一般外来では、来院した患者に対してははじめに「問診」を行っています。「風邪などを引いたときに行くクリニックや病院でも、診察を待つ間に熱を測ったり、薬のアレルギーはないかなど簡単なアンケートに答えたりしたことがあると思います。それと同じで、ここでは、目にどんな違和感・異常を感じて来院されたのか、既往歴はないかなどの聞き取り調査と、視力検査などの基本的な検査を行います」

外来の受付でカルテを受け取った雪子さんは、患者を呼び出し、基本検査を行うため、視力検査室へと誘導していきました。

■視能訓練士の働く現場から<つづき>

重大な病気の発見につながることも

検査業務について、雪子さんは次のようにお話ししました。「『目』というものはとても奥の深いものだと思います。『目は口ほどにものを言う』をいうことわざがありますが、目の異常や違和感が実は目以外の病気だったということがあります。たとえば、『ものがみづらい』『視野が狭くなったように感じる』という症状は、緑内障の代表的な症状ですが、脳の病気でも見られる症状です。ほかにも、例えば『急にまぶたが下がった』とか『急に目が内によった、あるいは、外にはずれた』などの症状、いわゆる斜視になった場合なども、脳に障害が起こっていることがあります」

最近、特に気になるのは「テレビや新聞などに取り上げられるため、認知度が高くなっているのか、緑内障で通院する患者さんが増えたこと」のようです。その緑内障の再診で訪れたA氏の検査カルテが回ってきました。雪子さんはA氏をしや検査室のある本院の2階に誘導。30分ほどをかけて視野検査を行いました。

子どもの弱視・斜視の指導を行う

視野検査を終えた雪子さんは、次に「Bちゃんの予約カルテが回ってきているので」と、本院を出て、付属施設の診療所に向かいました。診療所は徒歩で3分ほどのところにあります。

坂上眼科病院では、小児の外来を専門に行う小児眼科外来を、終日大勢の人でごった返している本院と離れたクリニックに設けています。

「小児眼科外来は予約制の専門外来で、近視、遠視、乱視などの屈折異常のほか、眼鏡などの矯正を行っても視力が出にくい弱視、放置すると視力や両眼で見る機能、両眼視機能が起こされる斜視の治療や管理が中心です。小児の場合、特に集中力が続かず、また、病院に対しての恐怖心や不安感が大きいため、データを取ることが難しく、大人の検査よりも時間を必要とします。そのため、大人の診療部門と切り離して、担当制で検査業務に当たるようになっているのです」

雪子さんが、この日担当したBちゃんは5歳です。弱視と斜視で、3歳から通院しています。さっそく視力検査と大型弱視境と呼ばれる機器を使用して両眼視機能の検査を行いました。Bちゃんは病院に通い慣れているはずですが、なかなか検査が先に進みませんでした。「子どもはその日の気分によって集中力ややる気が変わるので難しいのです」

まだまだいろいろなお話を聞きたかったのですが、ここから雪子さんの業務が多忙となり、邪魔になってはいけないと、後日改めて取材をすることになりました。ここまででも視能訓練士の仕事の風景がだいたい伝わってくれたかなと思っています。中堅クラスになりますと、自ら進んで患者を誘導し、治療するための検査を行っています。話にもありましたが、検査は治療のための大切な一歩です。医師や看護師などのスタッフと一丸となり患者を救う仕事に、大きなやりがいを感じるのも納得できるところでしょう。

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